「話すのが苦手」と感じるのは、“話し方”のセンスではなく、
“論理の組み立て方”を知らないだけかもしれません。
こんにちは。構造の錬金術師・アルジです。
今回は「話す内容はあるのに、どう話せばいいかわからない」
そんな悩みを持つあなたに向けて、“話し方の構文フレーム”を5つ厳選してお届けします。
話す前に、構造を整える。
この設計こそが、聞き手にとっても、話し手にとっても
「伝わるプレゼン」を成立させる鍵になるのです。
目次
✅PREP法|もっとも使いやすい結論先行型フレーム
Point → Reason → Example → Point(再主張) の順に話す構成。
「私はこう思います(結論)→なぜなら〜だからです(理由)→たとえば〜という事例があります(具体例)→なので私はそう考えます(再主張)」
論点がブレやすい人、感情が先走りやすい人にも有効。
一文ずつ整理してから話すだけで、印象が大きく変わります。
✅SDS法|概要→詳細→要約で構成の迷子を防ぐ
Summary → Detail → Summary(再要約) の順。
「全体像を先に見せて、細部を話してからまた要点に戻る」構成で、
会議や報告など“整理された印象”を与えたい場に適しています。
話し手の思考整理にも効果があり、結論を繰り返すことで
相手の記憶にも残りやすくなります。
✅フロントロード法|重要情報を先に出して相手の認知をリードする
最も重要な情報を冒頭に出す構成。いわば“先制攻撃型”。
時間が限られている場、緊張していて話が長くなりがちな人に最適です。
相手の関心を引くキーワードから入ることで、聞き手の集中も高まります。
✅PASONA法|共感と行動喚起を両立するストーリーフレーム
マーケティングやセールス系プレゼンに強い構成。
Problem → Affinity → Solution → Offer → Narrowing down → Action
課題 → 共感 → 解決策 → 提案 → 限定性 → 行動喚起 の流れ。
感情を動かすことが重要な場面では、最も強力な型の一つ。
特にセールスページや講演資料に応用しやすいです。
✅ホールパート法|全体を小構成に分けて整理するマトリクス型
「1つのテーマに対して複数の切り口で語る」構成。
プレゼンや講義など、複数スライドで話す際に使える高精度な構造。
構造の一例:
- パート1:背景と目的
- パート2:現状と課題
- パート3:対応策と展望
- パート4:まとめと行動要請
体系化が得意な人や、整理力を見せたい場に有効です。
✅まとめ|「どう話すか」は“設計”できる
話し方が不安なときこそ、感覚よりも構文に頼る。
論理構造を先に整えてしまえば、言葉は自然と“乗ってくる”ものです。
今回ご紹介した5つのフレームは、いずれも
「伝える技術」ではなく、「届ける構造」を作るための道具。
📘補強読書:
RECOLLECTIONSの記事『プレゼンが苦手でも大丈夫。伝え方を変える7冊』では、
『話し方の戦略』『3秒で伝える』を中心に、構文を支える本を紹介しています。
構造を武器にすれば、話し方は“伸ばせる技術”になる。
焦らず、型を身につけ、あなた自身の語り方を整えていきましょう。
🛡️王様の手札|構造の錬金術師・アルジ