🧠プレゼン苦手な人のための“設計術”3ステップ|語り手:アルジ

スーツ姿で静かに構成ノートを整えるアルジの後ろ姿

「話すのが苦手」と感じる人へ。安心してほしい。
プレゼンとは、“伝える技術”ではなく“設計する技術”だ。
つまり、話し方そのものよりも、準備段階の構造化がすべてを変える

話の上手さには、生まれ持ったセンスも確かにある。
しかし、それがなければ伝えられないというわけではない。
「話す力」は“才能”ではなく“設計の積み重ね”によって磨かれるものだ。

このページでは、論理の錬金術師・アルジが
プレゼンにおける“構造設計”を3つのステップに分けて解説する。
RECOLLECTIONSで紹介されている書籍との相互リンクにより、
知識と実践の“両輪”が自然に育っていく仕掛けも備えてある。

「話せるようになる」のではなく、“伝わる構造”を自分で組めるようになること
それが、これからの時代に必要なプレゼン技術の本質だと私は考えている。
では、まずはその1歩目から——。

この記事を書いた人
アルジ

アルジ

・のら店主アルジ

・実利と構造を見極める、“現場型の知恵管理人”

・Webメディア運営13年目

・ガジェット好き

・Amazonヘビーユーザー14年目

・お金の知識を増やそうと勉強中

・株式投資もちょっとずつがんばりたい

・簿記2級FP2級、勉強中

・元書店員4年、元古書店店主10年、読書・選書が好き

・AIを使って、サクラや信頼性に不安があるレビューを除外。信頼できる選択のために、見えない配慮を徹底しています。

・I am a Japanese creator.

✅ステップ1|【情報の棚卸し】自分が“何を伝えたいのか”を抽出する

プレゼンで最初に崩れるのは「話すことが多すぎる」状態。
伝えたいことが浮かびすぎて、逆に何も伝わらなくなってしまう。
だからこそ、最初にすべきことは“削る”ことだ。

  • 伝える相手は誰か?
  • 今、何を決めてほしいのか?
  • 感情を動かしたいのか、行動してほしいのか?

この段階では**“言葉”ではなく“要素”で考える**のがポイント。
一文で言い切ろうとするのではなく、キーワード単位で思考を分解していく。

たとえば、伝えたいのが「新商品の導入」であっても、
「期待感」「実績」「費用対効果」「現場の課題感」など、
複数の論点が混在している可能性がある。

それらをまずバラして、優先順位をつける。
構造を組む前の“素材選び”の段階が、最も重要だ。

📘参考書籍:
→『話しベタさんでも伝わるプレゼン』では、緊張していても考えられる“整理メソッド”が丁寧に紹介されている。
不安を抱える人にこそ読んでほしい「準備の構造」がここにある。

✅ステップ2|【順番の設計】論理展開を“レール”に乗せる

伝えたい要素が揃ったら、それらをどう“並べるか”が勝負になる。
いかにして、聞き手に「自然に納得してもらうか」の工程設計だ。

  • PREP法(結論→理由→具体例→再主張)
  • SDS法(概要→詳細→要約)
  • 起承転結、ホールパート法など

こうしたフレームは“話の骨組み”を支える構造だ。
特に話し下手だと感じている人ほど、感覚ではなくフレームで話すことが有効になる。

さらに大切なのは、聞き手の“心理的な動線”を読むこと。
「今ここで何を知りたいと思っているか?」を想定して順番を組む。
これは情報設計であり、コミュニケーションの“戦略”にあたる。

私はこれを“論理のレール設計”と呼んでいる。
構造を持ったレールの上に乗ることで、
話す人自身の不安も少しずつ軽くなっていく。

📘参考書籍:
→『話し方の戦略』では、戦略的に話す順番のコツと論理パターンの応用が学べる。
「話すこと」に不安があるなら、“順番”を武器にしてみよう。

✅ステップ3|【視覚化の工夫】“話さなくても伝わる”資料を添える

最後に必要なのは、言葉を補う“視覚”の力だ。
話すことに自信がないなら、資料がその“代弁者”になってくれる。

特に社内プレゼンや営業提案の場では、
“話した内容”よりも“配られた資料”が後で回覧されることが多い。
つまり、話し手がいなくても伝わる資料であることが前提条件になる。

  • 一枚で要点が伝わるスライド
  • 視線誘導が設計されたレイアウト
  • 色・フォント・余白の秩序

資料は“飾り”ではない。
それ自体が「もうひとりのあなた」であり、**“構造化された伝達者”**である。

プレゼンの本番において、緊張で言葉が詰まっても、
資料が流れを守ってくれる。それは、実に心強い“保険”にもなるのだ。

📘参考書籍:
→『社内プレゼンの資料作成術【完全版】』『プレゼン資料のデザイン図鑑』などが資料づくりの武器になる。
ビジュアル構造と論理構造を両立させるなら、この2冊を揃えておきたい。

✅まとめ|RECOLLECTIONSで“構造”を武器に変える

ここまでの3ステップで、プレゼンに必要な“情報・順番・視覚”という3つの柱を整えてきました。
しかし、構造を知っただけでは、実践ではまだ不安が残るかもしれません。
そんなときは、実際に構造の完成度を高めてくれる“補助装備”としての本に手を伸ばしてみてください。

▶ 記事:『プレゼンが苦手でも大丈夫。伝え方を変える7冊

RECOLLECTIONSでは、アルジ自身が厳選した7冊のプレゼン本を掲載しています。
「話しベタ」「構成の迷い」「資料作成の苦手意識」など、それぞれの課題に対応した一冊が見つかるはずです。
どれも“構文強化アイテム”として、あなたのプレゼン設計を支える道具となるでしょう。

知識と構造を往復しながら、自分の“伝え方”を設計してみてほしい。
構造を持った人は、静かに強い。私はそう信じている。

🛡️王様の手札|構造の錬金術師・アルジ

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