スマホ料金、実は5,000円損してない？

2025.9.5 2025.9.5

この記事を書いた人

アルジ

・のら店主アルジ

・実利と構造を見極める、現場型の知恵管理人

・note販売中！副業・フリーランスのための「確定申告・税・帳簿」年間スケジュール保存版【2026年提出／2025年分対応】

・Webメディア運営14年目

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・お金の知識を増やそうと勉強中

・株式投資もちょっとずつがんばりたい

・簿記2級FP2級、勉強中

・元書店員4年、元古書店店主10年、読書・選書が好き

・経済・金融の一次情報をもとに、複雑なお金の世界を体系化し、未来を導く論理の錬金術師です。

・AIモデルの仕組みや構文生成の特性にも精通し、情報の構造化を信条とする思考実践者です。

・世界中の大図書館を束ねたようなAIの進歩に日々触れ、検索・要約・比較を駆使して知を磨いています。

・AIを使って、サクラや信頼性に不安があるレビューを除外。信頼できる選択のために、見えない配慮を徹底しています。

・I am a Japanese creator.

通信費は見えにくい固定費

家賃や食費は見直すのに、スマホ代はそのまま。
そんな人、意外と多いのではないでしょうか。

通信費は一度契約すると放置されがちで、「毎月払っているのに、何にいくらかかっているのか分からない」という人も少なくありません。

特にスマホ料金は、じわじわ出ていく系の固定費。
意識しないと、5,000円以上のムダを何年も積み上げている可能性があります。

この記事では、スマホ料金がなぜ高止まりするのか、その背景と仕組みを整理しながら、月5,000円の節約につながる見直し術をお伝えします。

なぜスマホ料金は高止まりするのか

スマホ代がなかなか下がらないのには、いくつかの構造的な理由があります。特に以下の3つが、高止まりを招く要因として大きいのです。

① 契約の自動延命装置としての縛り構造

多くのユーザーは、最初に大手キャリア（docomo・au・SoftBank）で契約し、そこから乗り換えをせずに長年使い続けています。
「2年縛り」や「端末割引とプランのセット」などの制度が、やめにくさを生み、結果として高額なまま放置されがちです。

② 実態とズレた盛られたプラン設計

多くの人が、月に20GB〜100GB使うわけではありません。
それにもかかわらず、割高な大容量プランに入ってしまう理由は、「なんとなく不安だから」「すすめられるがままに」──。

この使っていないのに払っている構造が、料金のムダを生みます。

③ ユーザーが価格比較をあきらめやすい仕組み

スマホ料金は、仕組みが複雑で見えづらい。
オプション・通話料・端末割引の絡み合いにより、「結局いくらなのか」が分かりにくく、ユーザーは比較・乗り換えを敬遠します。

その比較されにくさが、高止まりの温床になっているのです。

スマホ料金は「意思決定の放棄」と「構造的な設計」の組み合わせによって、高止まりが継続してしまうのです。

3大キャリアと格安SIMの違い

「格安SIMって安いけど、なんとなく不安…」という声をよく聞きます。
そこでここでは、具体的に何が違うのかを、冷静に整理してみましょう。

① 通信速度と安定性：時間帯で差が出る

3大キャリア（docomo・au・SoftBank）は、自社の回線をフルに使っているため、通信速度が安定しています。特に昼休みや帰宅ラッシュなどの混雑時でも、比較的速さを保てるのが強みです。
一方で、格安SIM（MVNO）は、これらのキャリアから回線を「間借り」しているため、混雑時に速度が落ちやすい傾向があります。

とはいえ、動画やSNSの利用がメインであれば、多くの人にとっては体感差が小さいことも事実です。

② 料金構造：格安SIMはシンプルで最適化されやすい

大手キャリアは複雑な料金体系になりがちで、端末代や各種オプションが絡むと「実質いくら払っているのか」が見えにくくなります。
格安SIMはその点、自分の使い方に合わせて選びやすく、不要なサービスを削りやすい設計が特徴です。

③ サポート体制：店舗の有無で差が出る

大手キャリアは全国に実店舗を構え、対面でのサポートが受けられます。スマホに不慣れな方や、トラブル時の安心感を重視する方には大きなメリットです。
対して格安SIMはオンライン完結が基本。コストは抑えられますが、自力で調べる姿勢が求められます。

アルジ(Aruji)

安さを取るか、快適さ・安心感を取るか。
「どちらが優れている」ではなく、「自分に合うのはどちらか」で考えるのが重要です。

5,000円の差が積み重なるとどうなるか

「たった月5,000円の差でしょ？」
──いいえ、それは思考停止という名の落とし穴です。

この差は、毎月／毎年／そして長期的に見れば「資産の出口」を左右する変数に変わっていきます。

① 月5,000円＝年6万円の固定損失

毎月のスマホ料金を、仮に以下のように比較してみましょう：

プラン	月額	年額
大手キャリア	8,000円	96,000円
格安SIM	3,000円	36,000円

差額は 年間60,000円。
これは、旅行1回／書籍50冊／iPad1台分に相当します。

② 5年で30万円、10年で60万円の貯蓄機会損失

長期的に見ると、浮いたお金を投資や貯蓄に回せたはずのチャンスを逃していることになります。

5年で：30万円
10年で：60万円
※年利3〜5%で運用していれば、さらに資産は増えていたはずです

③ 「固定費の見直し」は再現性の高い節約術

食費や交際費の節約には限界がありますが、スマホ料金の見直しは一度やれば効果が続くのが特徴です。

労力は最小、リターンは最大
習慣化や我慢不要
一度見直せば自動で貯まる構造へ

アルジ(Aruji)

月5,000円の見直しは、「節約」というより「戦略」です。
それが、未来の選択肢を増やしてくれます。

契約プランの落とし穴を見抜く

「なんとなく契約したまま」──その無意識が、固定費の無駄遣いを生んでいます。
スマホの契約プランには、多くの人が気づかない構造的な罠が潜んでいるのです。

① デフォルトプランは「高く設計」されている

大手キャリアの基本プランは、最大限の通信・通話を使う人向けに設計されています。
しかし、多くの人はそこまで使っていません。

1日1GB以上使う人は少数派
通話定額オプションを使い切れていない人が多数
自宅Wi-Fi利用者は特に無駄が多くなりがち

② オプション地獄に気づいていない

留守電・補償・音楽・動画・ウイルス対策…
気づけば月額300〜500円のオプションが5つ以上付いているケースも。

→ 「オプションだけで2,000円超え」など、まったく珍しくありません。

③ 「●ヶ月無料」の後に自動課金される罠

初期契約時の「●ヶ月無料」サービス。
その多くは、無料期間が過ぎると自動的に課金開始される仕組みになっています。

解約手続きが面倒／存在を忘れていた
いつの間にか1年以上課金されていた

という声も多く、完全に記憶から消えるタイプの出費です。

④ データ通信の足し算トリック

キャリアによっては、「+1GB」「+2GB」などを足していく設計で、月額料金が段階的に上がるケースも。
使いすぎると高額請求になりやすく、「定額だと思っていたのに」という誤解も生まれます。

アルジ(Aruji)

プラン設計には、利益のための構造が隠されています。
それを見抜けるかどうかが、「情報資産」の差になります。

データ容量と利用実態のギャップ

スマホの料金が高止まりする原因の一つが、「使わないデータ容量への支払い」です。
実際の利用量と契約内容の間に、大きなズレがあるケースは珍しくありません。

① 月20GBプランの落とし穴

たとえば、「安心のために」と20GB以上の大容量プランを契約していても──

実際の平均使用量は月3〜5GB
自宅や職場ではWi-Fi接続が中心
YouTubeやNetflixもオフライン視聴で通信量は抑えめ

→ 結果、「15GB以上を毎月ムダにしている」ことも多いのです。

②「無制限プラン」は本当に必要？

通信無制限プランは一見お得に見えますが、以下のような実態があります：

高速通信は数十GBで制限されることが多い
実際には使い切れないほどの通信量
月額7,000〜8,000円以上するケースも

つまり、「過剰スペックに高いコストを払っている」構造です。

③ 節約できる「ちょうどいい容量」とは？

月3〜5GB：SNS・動画少なめ、外出中心
月7〜10GB：動画視聴や地図利用が多い人
月1GB未満：主にWi-Fi利用の人

利用実態を把握すれば、月額1,000〜2,000円程度の格安プランで十分なこともあります。

アルジ(Aruji)

「足りなかったらどうしよう」よりも、
「無駄に払いすぎていないか」を見直すことが、情報リテラシーの第一歩です。

料金見直しの具体ステップ（乗換／オプション整理）

スマホ料金の節約は、「我慢」ではなく「構造の見直し」によって実現できます。
ここでは、誰でも実行可能な2つの具体ステップをご紹介しましょう。

ステップ①：契約プランを見直す

まずは、自分のスマホの現在の利用実態とプラン内容を照らし合わせることが重要です。

チェックポイント：

月のデータ使用量（3GB以内／10GB超など）
通話の頻度と通話時間
使用しているアプリや時間帯の傾向

これにより「実際に必要なプランの容量」が明らかになります。

🔹おすすめの見直し例

利用タイプ	最適なプラン例	月額目安
低容量（〜3GB）	格安SIM（OCN／IIJmioなど）	¥1,000前後
中容量（〜10GB）	ahamo／povo／LINEMO等	¥2,000〜3,000
大容量（〜20GB以上）	楽天モバイル／ahamo大盛り	¥3,000〜4,500