「投資って、大人がやることでしょ?」
そんなふうに思っていませんか?
でも実は、高校生でも投資的な考え方を持つことは可能です。
さらに、バイト代の一部を使って、少額から現実的に始められる投資も存在します。
この記事では、
- 投資ってどう始めればいいの?
- バイト代の中から、どのくらい回せる?
- 初心者におすすめの学び方は?
- 高校生だからこそ気をつけるべき点は?
──といった疑問に答えながら、
「利益」よりも「考え方」と「習慣づくり」を大切にする投資の視点を整理していきます。
「お金を使う」から
「お金に働いてもらう」へ。
未来に向けて、小さく始めてみましょう。
あなたの最初の一歩は、バイト代からでも踏み出せます。
目次
投資って、何から始めればいい?
「投資=株でお金を増やす」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、
実際にはもっと身近で、もっと地道な方法もあります。
ここでは、高校生でも取り組みやすい3つの選択肢を紹介します。
株/投資信託/NISA
◉ 株(個別株投資)
- 企業の一部を買う=株を買うというイメージ。
- 有名企業の株は高額なことが多いが、最近は「1株から買えるサービス」も増えている。
- 価格変動が大きく、初心者にはハードルが高め。
▶︎ 向いている人:ニュースや経済に興味がある人、企業研究が好きな人。
◉ 投資信託
- プロが運用する「詰め合わせパック」を買うイメージ。
- 100円〜1,000円など少額からでもスタートできる。
- リスク分散されていて初心者向き。
▶︎ 向いている人:少額から安全に始めたい人。
◉ NISA(18歳以上)
- 少額から長期でコツコツ投資する制度。
- 利益に税金がかからないという大きなメリットあり。
- 高校3年生・18歳になったら検討できる選択肢。
▶︎ 向いている人:将来に向けて「育てる投資」をしたい人。
🧭 補足:証券口座をつくるには、基本的に「18歳以上」+「親の同意」が必要です。
つまり、高校生でも条件を満たせば合法的に投資が可能なのです。
バイト代の分け方が未来を変える
「バイト代、もらったら全部使っちゃう」
──その気持ち、よくわかります。
でも、ちょっとした分け方の意識だけで、未来の選択肢がぐっと増えるのです。
使う/貯める/投資する
バイト代をもらったときに、
その全額を「欲しいもの」や「遊び」に使ってしまうのは、ある意味過去の自分へのご褒美です。
でも、未来の自分にもご褒美をあげる方法があります。
◉「使う」=今を楽しむために
- 友達とのご飯、趣味のグッズ、推し活など。
- 心の充電や人間関係を大切にする支出。
▶︎ 目安:全体の50〜60%
◉「貯める」=安心のために
- 突発的な出費(スマホ故障、交通費、急な誘い)に対応できる。
- 金額が大きくなると、選択肢も増える。
▶︎ 目安:20〜30%
◉「投資する」=未来の自分にプレゼント
- 少額でOK。1000円でも構わない。
- 自分の金融知識を育てる、実験的な意味も。
▶︎ 目安:10〜20%(最初は5%でもOK)
💡たとえば、月3万円のバイト代をもらったとしたら…
▶︎ 1.8万円:使う
▶︎ 0.6〜0.9万円:貯める
▶︎ 0.3〜0.6万円:投資する
たったこれだけで、
「将来の選択肢にお金が足りなくて諦める」未来を避けられるかもしれないのです。
「知識ゼロ」からでも安心な学び方
「投資って、なんだか難しそう」
──そう感じるのは当然です。
でも今の時代は、無料で、しかも初心者向けに学べる環境がたくさんあります。
証券会社、金融庁、YouTube
◉ 証券会社の学習コンテンツ
- 証券会社の公式サイトには、投資の基本を解説する無料コンテンツが用意されています。
- イラスト付き、動画付きなど、初心者でもわかりやすい。
▶︎ 例:SBI証券、楽天証券、マネックス証券など
◉ 金融庁の「10代向けマネー講座」
- 国が公式に出している正しいお金の知識を学べるサイト。
- 信頼性が高く、広告もないので安心して読める。
▶︎ 例:「知るぽると」「金融広報中央委員会」ウェブサイトhttps://www.shiruporuto.jp/
◉ YouTubeで学ぶ「見て覚える」
- 「投資 初心者」「高校生 お金の勉強」などで検索。
- 実際に投資している人の体験談が見られてイメージがつかみやすい。
- ただし、怪しい情報や煽り系には要注意。
▶︎ 安心して見られるチャンネル例:
- 両学長 リベラルアーツ大学
- 中田敦彦のYouTube大学(マネー回)
- 金融庁公式動画など
📌 最初は「ざっくり理解」からでOK。
「何となく意味がわかる」ことが、次のステップの土台になります。
高校生が投資を始める注意点
「投資=自由にできるもの」と思いがちですが、
高校生には年齢というハードルがあります。
また、ネットには怪しい情報も多く、リスク回避の意識が必須です。
親の同意/詐欺回避/リスク認識
◉ 親の同意が必要(原則)
- 証券口座を開設するには、18歳以上であることが前提。
- 18歳でも「未成年口座」は保護者の同意や管理が必要。
- 親とのコミュニケーションが、第一歩となる。
▶︎ まずは「投資に興味がある」と話してみよう。
◉ 詐欺や情報商材に要注意
- 「1日で10万円儲かる!」「これだけで勝てる!」などの広告は危険。
- 高額な情報商材や有料サロンへの誘導にも注意。
▶︎ 本当に稼いでいる人は、そんなに簡単なことは言わない。
◉ 投資=リスクと隣り合わせ
- 元本割れ(損する)リスクは常にある。
- 勝てる保証はないからこそ、「少額で」「余裕資金で」やるのが基本。
▶︎ 生活に必要なお金、学費に手をつけては絶対にダメ。
💡ここまでを読んで
「やっぱりこわいかも」と思った人も、大丈夫。
やらない選択も、立派な金融リテラシーです。
利益より大切な「習慣」と「視点」
投資と聞くと、「どれだけ利益が出るか」に目が行きがちです。
でも、10代のうちに投資に触れる最大の意味は、そこではありません。
それは──
「お金と向き合う習慣」と「未来を見る視点」を持つことです。
◉ 習慣:使い方・増やし方・守り方を自分のこととして考える
- 毎月のお金の流れに気づくようになる
- 無駄遣いが減り、「何に価値を感じるか」がわかる
- 大きな支出(大学進学、旅行、機材など)を計画的に考えられるようになる
◉ 視点:いまの自分と、10年後の自分をつなぐ
- 「将来こんな生活をしたい」と思えるようになる
- 社会の動き(ニュース・政治・経済)への関心が自然に湧く
- 友達と違うことをしていても、自信が持てるようになる
📝 少額でも、短期間でもいい。
投資を通じて、お金と距離をとって考える感覚を得られたなら、
それはすでに成功と呼べる経験です。
まとめ|投資とは、「未来を信じる力」を育てる選択
バイト代の中の、ほんの数千円でも。
その一部を「未来の自分」に預けてみる──。
投資は、お金儲けのためだけの行動ではありません。
「自分の選択で未来を動かせる」という感覚を得るための、大切な一歩です。





