引越し前のやることリストを見ていると、正直、心が折れそうになりますよね。
でも、引越し前後の全部をここで片付ける必要はありません。今はただ、「引越し前72時間で終わらせるべき手続きだけ」を整理して、頭の中のぐるぐるを静かにさせましょう。
この記事では、
- 72時間で片付ける範囲の決め方
- 漏れを防ぐチェック表
- ライフラインや住所まわりの時系列整理
- 電話が苦手でも進めやすい方法の比較
- よくある不安へのQ&A
までをまとめてあります。
今すべてを完璧にやる必要はありません。読み終わったら、「今日やること1つ」だけ決めれば十分です。
目次
引越し前72時間でやることを「全部」から「手続きだけ」に絞る
やることが多すぎる正体は「時間軸」と「分解不足」
「引越しのやること、多すぎ」
こう感じるとき、だいたい頭の中ではこんな状態になっています。
- 荷造り
- 掃除
- 退去立会い
- 引越し業者とのやり取り
- 電気・ガス・水道・ネット
- 住民票・免許証・銀行・カードの住所変更
これらが、全部「同じタイミング」「同じ重要度」で重なって見えているんですよね。
だからこそ、どこから手をつければいいか分からなくなります。
ここで一度、こう考え方を変えます。
- 引越し前後の全部 → いったん横に置く
- 「直近72時間で終わらせるべき手続き」だけを抜き出す
荷造りや部屋の片付けはもちろん大事ですが、直前72時間で特に効いてくるのは「手続き系」です。
ここを整えておくと、引越しの当日とその後の数日が、かなり穏やかになります。
72時間で優先するのは「止めるもの」と「繋ぐもの」
引越しに関わる手続きは、大きく2種類に分けられます。
- 今の家で「止める」もの
- 新しい家で「繋ぐ」もの
とくに72時間で意識しておきたいのは、次のようなものです。
- 退去連絡の最終確認(管理会社・大家)
- 引越し業者の日時と条件の最終確認
- 電気・ガス・水道の停止/開始手続き
- ネット回線の解約・新居側の手続きと工事日
- 郵便物の転送届
- 住民票の転出届(できる自治体なら事前に)
全部を完璧にするのではなく、
「止めるものをきちんと止める」「新居で最低限困らないだけは繋いでおく」
この2つに絞ると、優先順位が見えてきます。
72時間は「今夜・明日・明後日」に分ける
72時間と聞くと、長いようで短い、よく分からない時間に感じます。
そこで、おおざっぱにこう区切ってしまいましょう。
- 今夜:家でゆっくりスマホやPCからできること
- 明日:電話や窓口など、受付時間に縛られること
- 明後日:抜け漏れ確認と、予備日の調整
こうしておけば、
「今日はこれだけ」「明日はここまで」
と視界が分割され、気持ちの負担が減ります。
ここから先は、実際にチェックしながら、自分の状況を整理していきましょう。
自分の今の状況を確認する 72時間手続きチェック表
まずは、いま何がどこまで進んでいるかを見える化してしまうのが早道です。
頭の中に置いておくと不安だけが膨らむので、一度テーブルに並べましょう。
72時間で確認したい手続き一覧
以下のチェック表を、そのまま写して使ってもらって大丈夫です。
〇をつけるだけでも、かなり気持ちが落ち着きます。
72時間手続きチェック表
| 手続き項目 | まだ手をつけていない | 情報は集めたが申し込み前 | 申し込み済みだが日程未確定 | 完了している |
|---|---|---|---|---|
| 退去連絡(管理会社・大家) | ||||
| 引越し業者の確定・最終確認 | ||||
| 電気の停止・開始手続き | ||||
| ガスの停止・開栓予約 | ||||
| 水道の停止・開始手続き | ||||
| ネット回線の解約/新居側の申込み | ||||
| ネット回線の工事日の予約 | ||||
| 郵便の転送届(日本郵便) | ||||
| 住民票の転出届(可能な場合のみ) |
書き込み方はシンプルです。
それぞれの項目について、今の状態の列に印をつけていきます。
「まだ手をつけていない」が多い項目は、そのまま優先候補
チェックが埋まってくると、だいたいこんなことが分かります。
- 退去連絡や引越し業者はもう済んでいる
- ライフラインはまだどこか抜けている
- ネット回線だけ真っ白で手がついていない
- 郵便と住民票は完全に後回しになっている
ここで見るべきなのは、「まだ手をつけていない」列の数が多い項目です。
特に、次のものに印が付いている場合は優先度が高めです。
- 退去連絡
- 引越し業者の確定・最終確認
- ガスの開栓予約
- ネット回線の申込みと工事日
理由はシンプルで、
- 退去連絡:契約や費用に直結する
- ガス:立会いが必要なことが多い
- ネット:日程次第でしばらく使えなくなる
からですね。
今日やるのは「星印の中から1つだけ」でいい
もし、上の表を使うなら、こんな感じで印を付けてもらうのもおすすめです。
- 命に関わる・生活に直結:ガス・電気・水道 → 星2つ
- 仕事や学びに直結:ネット回線 → 星2つ
- お金や契約に影響:退去連絡・業者確定 → 星1つ
- あると便利:郵便転送・住民票 → 星1つ
そして、星印の項目の中から「今日やることを1つだけ選ぶ」。
それだけで、「とりあえず今日はこれをやった」と自分に言えるようになります。
もし、まだ迷うなら、今日はこう決めてしまって大丈夫です。
- ネット回線がまだ:ネット回線まわり
- ネットは済んだ:ガスの開栓予約
- どちらも済んでいる:郵便転送
ライフラインと住所まわりを 時系列で一気に整理する
ここからは、「いつ何をやるか」をざっくり整理していきます。
時系列で見ると、不安は一気に減る
ライフラインと住所まわりは、だいたいこの3つの時期に分けられます。
- 引越し前72時間
- 引越し当日
- 引越し後1週間以内
表にすると、こんなイメージです。
時期別のざっくり整理
| 時期 | 優先したい手続き |
|---|---|
| 引越し前72時間 | 電気・ガス・水道の停止/開始手続き、ガス開栓予約、ネット回線の申込み・工事日予約、郵便転送届 |
| 引越し当日 | メーターの最終確認、ガス開栓立会い、荷物搬入時の電気/照明確認 |
| 引越し後1週間以内 | 住民票の転入届、免許証や銀行・カードの住所変更、各種サービスの住所変更 |
この記事のテーマはあくまで「前72時間」なので、
この表の中の「引越し前72時間」の行だけをしっかり押さえれば十分です。
電気・ガス・水道は「止める日」と「始める日」だけ押さえる
ライフラインで迷子になりやすいのは、
- どこに連絡するか
- いつ止めて、いつ始めるか
実務としては、こう押さえておけば大丈夫です。
- 電気:
- 停止日=引越し当日 or 翌日
- 開始日=新居の入居日
- Webで完結できることが多い
- ガス:
- 停止日=引越し当日(立会い不要のケースもある)
- 開栓日=新居に入る日(立会いが必要なことが多い)
- 72時間の中で「日程の候補」を決めて電話 or Web予約
- 水道:
- 自治体のサイトや水道局で手続き
- 停止/開始ともにWebフォームがあるケースも多い
細かいところまで完璧に覚える必要はありません。
「止める日と始める日を、今の家と新しい家それぞれで決める」
これだけ意識しておけば、手続きのページを開いたときにも迷いにくくなります。
ネット回線は「空白期間を作らない」だけを狙う
ネット回線は、忘れているとかなり痛いところです。
とはいえ、今から完璧な選定をやり直す必要はありません。
72時間の中では、次の1点だけを狙えばOKです。
- 引越し日〜新居での工事日までの間に、完全にネットが使えない期間を作らない
そのためにできることは、例えばこんな感じです。
- 新居がすでに光回線物件なら、早めにプロバイダ契約だけ済ませておく
- 工事が必要な場合は、引越し直後〜1週間以内に日程が取れるかだけ確認して予約する
- どうしても工事日が遅くなるなら、その期間はスマホのテザリングやモバイルWi-Fiでしのぐ前提にする
「ネット難民にならなければOK」くらいに構えてしまうと、判断がしやすくなります。
住所変更は「今やるもの」と「後でいいもの」を分ける
72時間で、住所変更を全部終わらせる必要はありません。
ここでは、次の分け方だけ押さえれば十分です。
- 新居の住所が確定したタイミングで必要なもの
- 引越し業者との契約情報
- ライフラインの契約住所
- ネット回線の契約住所
- 引越し後1週間以内で十分なもの
- 住民票の転入届
- 免許証の住所変更
- 銀行・カード・各種サービスの住所変更
引越し前72時間で「住所変更全部」をやろうとすると、ほぼ間違いなくパンクします。
住所が必要な契約のうち、引越し前にないと本当に困るものだけに絞れば、それで十分です。
電話が苦手でも進めやすい 手続き方法の比較表
「電話しなきゃ…でも平日昼間は無理…」
ここで詰まってしまう人も多いはずです。
実は、手続き方法は1つではありません。
オンライン・電話・窓口を分けて考えるだけでも、ぐっと進めやすくなります。
主な手続きと方法の違いを比較する
ざっくりとした目安になりますが、よくある手続きと方法をまとめておきます。
手続き方法の比較表
| 手続き項目 | オンライン可 | 電話必須になりやすい | 窓口が必要なことが多い | 所要時間の目安(実働) | 72時間のおすすめ方法 |
|---|---|---|---|---|---|
| 電気の停止・開始 | 〇 | △ | △ | 5〜10分 | 夜にオンラインで手続きを進める |
| ガスの停止・開栓予約 | △(申込だけ可) | 〇 | △ | 10〜15分 | 昼休みや休憩中に電話で日程予約 |
| 水道の停止・開始 | 〇(自治体による) | △ | △ | 5〜10分 | 可能ならオンライン、難しければ1本だけ電話 |
| ネット回線の申込み・解約 | 〇 | △ | △ | 10〜20分 | 夜にWebフォームで申込みor問い合わせ |
| 郵便の転送届 | 〇 | × | 〇 | 5〜10分 | オンラインか、外出ついでに窓口 |
| 住民票の転出届 | × | × | 〇 | 20〜30分+移動時間 | 72時間で無理なら、別日に時間を確保 |
※実際の可否や所要時間は地域や事業者によって異なりますが、ここでは「感覚値」としてのイメージだけ持ってもらえれば大丈夫です。
時間帯で「やること」を分けてしまう
電話がどうしても苦手な場合は、こう分けてしまうのもありです。
- 平日昼のどこか:
- ガス会社への電話(開栓予約)
- 水道局など、どうしても電話が必要なところ
- 夜:
- 電気・ネット・郵便転送など、オンラインで完結できるもの
- 外出ついでのタイミング:
- どうしても窓口が必要な手続き(住民票など)は、別日にまとめて
「電話を一切したくない」と思うと苦しくなりますが、
「電話が必要なものは、72時間の中で1〜2本だけに絞る」
と決めてしまうと、気持ちがかなり軽くなります。
72時間でよく出る不安とつまずき Q&A
ここからは、よくある不安をQ&A形式で一気に拾っていきます。
どれか1つでも「これ、自分だ」と感じたものだけ読んでもらえれば大丈夫です。
手続きQ&A
Q1 引越しまであと3日なのに 何からやればいいか分かりません
いちばん最初にやるのは、「表にすること」です。
頭の中だけで整理しようとすると、不安が増える一方になってしまいます。
- 先ほどのチェック表に、現状を書き込む
- 星印のついた重要そうな項目を眺める
- その中から「今日やること1つだけ」を選ぶ
ここまでできれば、もう前に進み始めています。
完璧な順番を探すより、「まず1つだけ終わらせる」ほうが、結果的に早く片付きます。
Q2 平日昼は電話できません 夜や土日にできる手続きはありますか
はい、あります。
- 電気・ネット・郵便転送:オンラインで申し込みできることが多く、夜でもOK
- 水道:自治体によってはオンラインフォーム対応
- ガス:電話が必要なことが多いですが、一部はWeb申込み後に折り返し連絡のケースも
どうしても電話が必要なところだけ、
- 昼休みに1本だけ
- 土曜日の午前中に1本だけ
と決めてしまうのも一つの方法です。
「全部電話」ではなく、「電話が必要なところだけ電話」と決めてしまうと、心の負担がかなり減ります。
Q3 ネット回線の工事日が引越し後になりそうなとき 何を優先すればいいですか
この場合の最優先は、「いつから完全にネット難民になるかの線をはっきりさせる」ことです。
- 現在の回線がいつまで使えるか
- 新居での工事がいつになるか
- その間の期間にテザリングやモバイルWi-Fiでしのげるか
この3点が分かれば、「ここだけどうにかすればいい」と考えやすくなります。
どうしても空白期間ができるなら、その期間だけ一時的な手段に頼る前提で動いてしまって構いません。
Q4 住民票や免許などの住所変更は 72時間では何を押さえれば十分ですか
72時間の段階で意識しておきたいのは、
- 「どの窓口に行く必要があるか」
- 「いつなら時間が取れそうか」
この2つだけです。
実際の手続きは、引越し後1週間〜2週間の間にまとめて行う人も多いです。
今は、
- 仕事の休みの日に役所へ行く予定をカレンダーに入れる
- 必要なもの(印鑑やマイナンバーカードなど)だけメモしておく
くらいで十分です。
Q5 手続きが全部は終わらなさそうなとき どこまで終われば「最低限OK」と考えていいですか
最低限のラインは、次の2つが満たせているかどうかです。
- 引越し当日〜数日の生活に直結するもの
- 電気・ガス・水道
- ネット回線(または代替手段)
- お金や解約・契約に関わるもの
- 退去連絡
- 引越し業者の確定
ここまで終わっていれば、他の手続きが多少後ろにずれても、「生活が止まる」レベルのトラブルはかなり防げます。
Q6 家族や管理会社との連絡がうまくいかず 不安なときの考え方はありますか
連絡が噛み合わないときほど、
- いつまでに決めたいのか
- 何が決まれば次に進めるのか
を紙かメモに書き出しておくのがおすすめです。
- 「この日までに退去日を決めたい」
- 「ガスの立会いの日程をこの範囲で押さえたい」
といった具合に、自分の中の「締切」と「希望の幅」が見えるだけでも、話し合いのストレスが少し減ります。
すべてを完璧に整えようとせず、「このラインまで決まれば今回はOK」という妥協点を決めておくのも大切です。
まとめ 72時間でここまでできれば十分です
最後に、引越し前72時間で意識したいポイントをもう一度だけ整理します。
72時間で優先したい3つの柱
- 退去と引越し業者まわり
- 退去日・引越し日・時間帯の最終確認
- 業者との連絡が済んでいるか
- ライフライン
- 電気・ガス・水道の停止/開始日を決めているか
- ガスの開栓立会い日を押さえているか
- ネットと最低限の住所まわり
- ネット回線の解約・申込み・工事日を確認しているか
- 郵便転送だけでも設定しているか
この3つの柱のどこかに、「まだ手をつけていない」項目があれば、そこが今日の候補になります。
今日、このあと1つだけやるなら
ここまで読んでくれたあなたへ、あえて1つだけおすすめするなら、こんな選び方もあります。
- ネット回線がまだ:
→ まずは、新居で使う回線の申込みか、工事日の予約だけ済ませてしまう。 - ネットは済んでいる:
→ ガスの開栓予約の日程を決めてしまう。 - 上の2つも終わっている:
→ 郵便転送の設定をオンラインか窓口で済ませる。
どれか1つ終わるだけで、72時間の中の「不安の塊」が1個減ります。
それだけでも、残りのやることに向き合う余裕が少し戻ってきます。
引越し見積もりや業者選びがまだのときは
もし、
- そもそも引越し業者が決まっていない
- 見積もりを取るのが怖くて、まだ動けていない
という状態なら、手続きと見積もりを切り離して考えるのも一つの方法です。
- 今日:このチェックリストで、72時間の手続きだけ整理する
- 別の時間:引越し見積もりの不安を整理する記事や、一括見積もりの使い方の記事に目を通す
と分けてしまえば、「全部を今日決めないといけない」というプレッシャーから解放されます。
一括見積もりを使うなら、負担の少ない入り方を選ぶ
もし、引越し料金も気になり始めているなら、
- オンラインで一括見積もりを使って相場だけ知る
- 電話が怖いなら、連絡方法や時間帯を指定できるサービスを選ぶ
という入り方もあります。
たとえば「引越し侍」のような一括見積もりサービスなら、
- 複数社の料金感を一度にざっくり掴める
- 条件を揃えた上で比較しやすい
- 気になる一社だけに絞って深く相談する土台を作れる
といったメリットがあります。
今日のゴールは、完璧ではなく「ここまでできた」と言える地点まで進むことです。
72時間で手続きの土台さえ作ってしまえば、あとは少しずつで大丈夫。
眠る前に、チェック表をもう一度眺めて、
「今日はここまで進んだ」と静かに自分をねぎらってあげてください。





