引越しの見積もりについて調べようとするとき、多くの人が最初に感じるのはワクワクではなく、重たい息苦しさだと、わたしは思っています。
どの会社に頼めばいいのか分からない。
金額がどれくらいになるのか不安。
一括見積もりを使うと電話がたくさんかかってくると聞いて、画面を閉じたくなる。
そんな気持ちのまま検索結果を眺めていると、専門用語や体験談や口コミが一度に押し寄せてきて、心のどこかでこうつぶやきたくなるはずです。
もう今日は何も決めたくない、と。
結論からお伝えすると、引越し見積もりの不安は、感情の問題だけではなく、情報がバラバラに入ってきていることが原因になっていることが多いです。
全体像と手順を一度、落ち着いて整理してしまえば、電話が怖い人でも、無理に頑張らなくて大丈夫です。
この記事では、次の三つを軸にして、あなたの頭の中にあるモヤモヤを、わたしと一緒に片づけていきます。
- 引越し見積もりの全体像を一枚にして、何を決めればいいのかをはっきりさせる
- 電話が怖くなる理由と、連絡の負担を減らしながら相場を知る手順を整理する
- 新生活シーズンでも、やることを小さく区切って進められるチェックと比較の形を用意する
ここまで読めている時点で、あなたはもう一歩進めています。
あとは、順番に整えていくだけです。
目次
引越し見積もりの全体像を一枚にする
まず最初に、引越しの見積もりとは何を決める作業なのかを、地図のようにしておきましょう。
これができるだけで、後から出てくる細かな話も、すべて同じ地図の上に並べられるようになります。
わたしは、引越し見積もりで押さえておきたいポイントを、次の五つに整理しています。
- いつ引っ越すのか
- どこからどこへ移動するのか
- どれくらいの荷物を運ぶのか
- どこまでを業者に任せるのか
- どの会社にお願いするのか
順番に見ていきます。
いつ引っ越すのかをざっくり決める
新生活シーズンの引越しは、どうしても希望日が集中します。
三月末の週末、四月の最初の土日、月末月初のタイミングなど、みんなが動きやすい日には、料金も高くなりやすいです。
ただ、ここで最初から完璧な日取りを決める必要はありません。
大事なのは、次のようなイメージを持っておくことです。
- 退去日と新居の入居可能日から、現実的な期間をざっくり見ておく
- 平日でも動けそうな日があるかどうかを考えておく
- 午前中が良いのか、午後でも問題ないのか、生活のリズムを思い出してみる
この三つが頭のどこかに入っているだけで、見積もりのときに「いつでも大丈夫です」と言ってしまって後悔する可能性が下がります。
心当たりがある人は、ここだけでも軽くメモにしておくと、後がとても楽になります。
どこからどこへ移動するのかを把握する
引越しの料金に大きく影響するのが、距離です。
同じ市内なのか、隣の県なのか、かなり離れた地域なのかによって、必要な時間もスタッフの人数も変わります。
この部分は難しく考えなくて構いません。
現時点で分かっている範囲で、次のポイントだけ押さえておきましょう。
- 出発地点と到着地点の市区町村
- マンションか一戸建てか
- エレベーターの有無や階数
- トラックを停められそうなスペースがあるかどうか
ここまで書き出しておけば、相談するときに毎回一から説明しなくても済みますし、業者側もイメージを持ちやすくなります。
人間は、言葉にできていることには安心しやすいので、自分自身のためにも、軽く整理しておく価値があります。
どれくらいの荷物を運ぶのかイメージする
荷物量をどう伝えるかは、多くの人が悩むところです。
一人暮らしです、家族三人です、と人数で伝える人も多いですが、実際の料金は、人数よりも荷物の量で変わっていきます。
そこで、わたしがおすすめしたいのが、次の二段構えです。
- 段ボールの数を大まかな箱数でイメージする
- 大物だけはリストにしておく
たとえば、次のような形です。
- 段ボール二十箱前後
- ベッド一台、布団一組
- テレビ、テレビ台
- 冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ
- 机と椅子、本棚一つ
完璧でなくて大丈夫です。
ただ、こうして一度立ち止まって「わたしの荷物はこのくらい」という姿を描いておくと、相場を知るときにも、契約前に確認するときにも役に立ちます。
どこまでを業者に任せるかを決める
同じ距離、同じ荷物の量でも、料金が変わる大きな理由がここです。
箱詰めや荷解きを自分でどこまでやるのか、不用品の処分をお願いするのか、エアコンの取り外しや取り付けを含めるのかによって、見積もりの金額は変動します。
あなたの生活の状況に合わせて、次のような視点で考えてみてください。
- 仕事や家事で手を取られていて、荷造りの時間を取りにくい
- 体力に不安があり、大きな家具家電の運搬を任せたい
- できるだけコストを抑えたいので、自分たちでできることは増やしたい
このあたりの優先度が分かってくると、料金の意味も見えてきます。
高いか安いかだけではなく、「自分はどこまでをお願いするつもりなのか」を意識できるようになるからです。
どの会社にお願いするかは最後で良い
ここまで読んでみて、「結局どこの会社がいいのか知りたいのに」と感じたかもしれません。
ですが、わたしは、会社選びを最初のテーマにしない方が、結果的に満足のいく選択になりやすいと考えています。
理由は単純で、会社の特徴は、その前に整理した四つの要素が決まっていないと、本当の意味で比較できないからです。
どんなに評判の良い会社でも、あなたの希望日が合わなければ意味がありませんし、荷物量とサービス範囲がマッチしていなければ、思っていたのと違うという感想になりかねません。
だからこそ、まずは全体像を一枚にすることから始めてほしいのです。
この地図ができていれば、この後に出てくる電話の話も、料金の話も、自分の場所を見失わずに読み進められるはずです。
なぜ電話が怖くなるのか仕組みから解く
ここで一度、視点を電話に寄せておきましょう。
引越し見積もりの不安を聞いていくと、金額そのものよりも、「電話がたくさんかかってくること」への怖さが先に立っているケースが、とても多くあります。
仕事中に何度も知らない番号から着信がある。
授業中にスマホを見られず、後から履歴だけが増えている。
ようやく休憩時間になって画面を開くと、見慣れない番号がずらりと並んでいる。
そんな光景が目に浮かんだだけで、胸のあたりがぎゅっと固くなる感覚があるかもしれません。
もちろん、あなたが悪いわけではありません。
ここには、仕組みとしての理由があります。
一括見積もりで電話が増える理由
一括見積もりサービスは、その名の通り、あなたが一度入力した情報を、複数の引越し会社に共有する仕組みです。
それぞれの会社は、あなたが入力した条件をもとに、見積もりや提案を届けようとします。
つまり、あなたから見ると一回の入力でも、業者側から見れば「複数社が同時に同じお客さまの情報を受け取る」状態になります。
その結果として、次のような流れが生まれます。
- できるだけ早く連絡をして、話を聞いてもらおうとする
- ほかの会社より先に条件を伝えたいと考える
- あなたの希望日が埋まる前に、具体的な相談を始めたい
この流れが重なると、あなたのスマホには短時間のうちに多くの着信が並ぶことになります。
ここまで聞くと、少しうんざりした気分になるかもしれませんが、裏側を知っておくと、対策も見えてきます。
業者からすると、「連絡がつかないまま時間が経つと、ほかの会社に決められてしまうかもしれない」という焦りがあります。
一方で、あなたからすると、「いまは仕事中だから出られない」「今日はゆっくり考えたい」という都合があります。
このすれ違いが、怖さを生んでいるのです。
電話が怖いと感じやすい人のパターン
もう少し踏み込んでみましょう。
電話が特に怖いと感じやすいのは、次のような状況が重なっているときです。
- 過去に、別のサービスの営業電話で嫌な思いをしたことがある
- 押しの強い人に弱く、その場で断るのが苦手だと自覚している
- 丁寧に話を聞きたい気持ちはあるが、時間に余裕がなく、焦らされると疲れてしまう
- 仕事や勉強で、人と話す機会が多く、プライベートの時間までは会話にエネルギーを使いたくない
これらの気持ちは、とても自然なものです。
連絡を受ける側の生活も感情も、もちろん守られるべきものだからです。
ここで大事なのは、「電話が苦手だから引越し見積もりができない」と考えるのではなく、「電話が苦手だからこそ、負担を減らす手順を選ぶ」という発想に切り替えることです。
この視点が持てると、次の章でお伝えするステップが、単なる作業ではなく、あなたの心を守るための準備として意味を持ちはじめます。
電話を減らしつつ相場を知るための基本ステップ
ここからは、実際に動くときの手順を、一つずつ丁寧に整理していきます。
といっても、難しいことはしません。
やることを小さく区切って、負担を分散させていくだけです。
ステップは、次の四つです。
- 候補日と時間帯を先にざっくり決める
- 荷物量を自分なりのメモにしておく
- 連絡の希望方法と時間帯を決めておく
- まずは相場を知る目的で一括見積もりなどを使う
順番に見ていきましょう。
候補日と時間帯を先にざっくり決める
電話のストレスを減らすためには、実はこのステップがとても重要です。
なぜなら、候補日も時間帯も決まっていない状態だと、業者側も確認したいことが多くなり、その分だけ会話も長引きやすいからです。
具体的には、次のようなメモを作っておくと安心です。
- 第一候補
- 三月二十三日から二十五日のどこか
- 午前中が理想だが、午後でも対応可能
- 第二候補
- 三月二十六日から二十八日のどこか
- 午前でも午後でも大丈夫
このくらいざっくりで構いません。
むしろ、細かく決めすぎると、条件に合わない場合に選び直す手間が増えます。
大事なのは、「ここからこのあたりまでなら動かせる」という範囲を、自分の中で認識しておくことです。
荷物量を自分なりのメモにしておく
先ほどの全体像のところでも触れましたが、荷物量のイメージは、見積もりの精度を左右します。
ここで少し時間をかけて、次のようにまとめておくと、あとがとてもスムーズです。
- 段ボール
- 本や書類が多いかどうか
- 服の量がどのくらいあるか
- 大型家具
- ベッド、ソファ、タンス、本棚など
- 大型家電
- 冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、テレビなど
もし余裕があれば、部屋の写真をスマホで撮っておくのも良い方法です。
電話では説明しきれない量や配置も、写真があれば一度で伝わりますし、オンラインのやり取りだけで見積もりを出してくれる会社もあります。
連絡の希望方法と時間帯を決めておく
電話が怖い人にとって、ここが一番大事なポイントです。
多くのサービスでは、申し込みの際に「連絡希望時間帯」や「連絡方法の希望」を入力する欄があります。
たとえば、次のような希望があるかもしれません。
- 平日の日中は電話に出られないので、夜十九時以降にしてほしい
- まずはメールで見積もりの概要を送ってほしい
- 電話は一社か二社に絞って話を聞きたい
これらをあらかじめ言葉にしておき、入力欄や備考欄で伝えるだけでも、負担はかなり軽くなります。
もちろん、すべての会社が希望通りに対応してくれるとは限りませんが、「何も伝えない状態」よりは確実に状況が良くなります。
もし、「それでも連絡が多くなりそうで不安」という感覚が強い場合は、後のQ&Aと、断り方の具体例を扱う別の記事も併せて見てもらえると、心の準備が整いやすくなるはずです。
まずは相場を知る目的でサービスを使う
最後のステップは、「相場を知る」という位置づけでサービスを使うことです。
最初から業者を一社に絞ろうとすると、その選択が正しいかどうかが気になりすぎて、動けなくなってしまいます。
そうではなく、「この時期、この距離、この荷物で、だいたいどのくらいの金額帯なのか」を知ることを、第一の目的に置いてみてください。
たとえば、引越し侍のようなサービスを使うと、
- 条件を一度入力するだけで、複数社からの見積もりをまとめて確認できる
- どの会社がどのくらいの金額帯なのか、大まかな位置づけが分かる
- その中から、気になった会社だけに連絡を返すという使い方もできる
といったメリットがあります。
もちろん、電話連絡が増える可能性はありますが、先ほどのステップで「時間帯」や「連絡方法」を伝えておけば、体感としての負担はかなり変わります。
ここまでの手順を踏んでおけば、見積もりの連絡は「怖さ」と「面倒さ」だけではなく、「自分が決めるための材料を受け取る時間」として感じやすくなります。
それが、心を守りながら前に進むための大きな一歩です。
自分に合う見積もりの取り方を選ぶチェックと比較
ここからは、いよいよ選び方の話に移ります。
といっても、「この方法が絶対に正解です」と押しつけるつもりはありません。
大事なのは、あなたの生活と気持ちに合った方法を選ぶことです。
そのために、まずは簡単なチェックから始めてみましょう。
今の自分を知るチェックリスト
次の表は、いまのあなたの状況を簡単に整理するためのものです。
深く考えすぎず、直感で当てはまるかどうかを見てみてください。
| 項目 | はいの場合 | いいえの場合 |
|---|---|---|
| 平日昼間はほとんど電話に出られない | 夜か休日に連絡をまとめてもらえる方法を優先する | 日中の電話対応も含めた幅広い方法を検討する |
| 予算の上限は何となくイメージできている | 比較表を見ながら、条件と料金のバランスを考える | まずは相場を知ることを優先してサービスを使う |
| 荷物のリストをメモしてある | オンラインでの見積もりやメール中心のやり取りと相性が良い | 訪問見積もりで一度しっかり見てもらう選択肢も意識する |
| 営業トークが苦手で、その場で断るのがつらい | 即決を避けやすい方法を優先し、比較の時間を確保する | その場で相談しながら決めるスタイルも検討する |
| 新生活シーズンで、日程の選択肢が少ない | 早めに複数社へ条件確認できる一括型を使う価値が高い | じっくり検討してから、少数の会社に相談する余地がある |
このチェックを眺めるだけでも、「自分はどこに重きを置きたいのか」が少し見えてきたはずです。
ここから先の比較表を読むときは、この結果を片隅に置きながら眺めてみてください。
見積もり方法の比較表
次に、代表的な三つの見積もり方法を、分かりやすく並べてみます。
| 見積もり方法 | 特徴 | 向いている人の例 | 電話の多さ | 相場の把握しやすさ |
|---|---|---|---|---|
| 各社へ個別に問い合わせ | 自分で候補の会社を選び、ひとつずつ連絡する | 気になる会社が最初から決まっている、少数の候補だけでじっくり比べたい | 自分のペースで調整しやすいが、一社ごとに連絡が必要 | 比較のためには、自分で情報を並べる必要がある |
| 一括見積もりサービス | 一度の入力で複数社へ条件が共有される | 新生活シーズンで時間がなく、相場感と候補を素早く知りたい | 連絡が集中しやすいが、時間帯指定や希望の伝え方で負担を減らせる | 相場を短時間で把握しやすく、条件の違いも見えやすい |
| ネット完結型・予約型サービス | オンライン上で金額の目安や予約まで進められる | 電話を最小限にしたい、ある程度条件がはっきりしている | 電話は少なめだが、条件の確認で発生する場合もある | 目安はつかみやすいが、細かな条件は自分で確認する必要がある |
どの方法にも、良い面と注意点があります。
大切なのは、「自分が一番守りたいものは何か」を意識して選ぶことです。
たとえば、こんな考え方があります。
- 何よりも電話の負担を減らしたい
- ネット完結型や予約型を軸にしつつ、一括見積もりを「相場確認のための一時的な手段」として使う
- 料金と条件をしっかり比較して納得したい
- 一括見積もりで候補を出し、その中から二社前後に絞って個別に話を聞く
- 信頼している会社がすでに一つある
- その会社に直接相談しつつ、念のため一括見積もりやもう一社を比較に使う
引越し侍のようなサービスは、この中でも「相場を知りつつ候補を出す」役割を担いやすい存在です。
いきなり申し込むためではなく、「一度地図を広げてみるため」に使うと、特に新生活の忙しい時期には力を発揮してくれます。
新生活の七十二時間チェックでやることを小さくする
ここからは、見積もりと並行して進めたい「周辺のやること」を、できるだけ小さく分けていきます。
頭の中にばらばらに浮かんでいるタスクを、一度紙の上に落とすつもりで読んでみてください。
直近七十二時間で押さえたい四つの確認
引越しの日程が近づいてくると、どうしても焦りや不安が強くなります。
そこで、直近三日間で確認しておきたいことを、次の四つに絞ります。
- 退去連絡の期限は大丈夫か
- 新居の契約日・入居可能日・家賃発生日を把握しているか
- 引越しの候補日が二〜三日ほどイメージできているか
- 大物の家具家電の扱いをどうするか決めているか
この四つが見えていれば、見積もりの準備はかなり整っていると言えます。
逆に、どれかが曖昧なまま進めようとすると、途中で何度も立ち止まることになります。
ここまで読めたタイミングで、もし余裕があれば、スマホや紙にこの四つを書き出してみてください。
書き出すだけでも、頭の中のノイズが少し静かになるはずです。
チェックリストで進捗を見える化する
次に、引越し当日までにやることを、最小限のチェックリストにしておきます。
全てを完璧にこなす必要はありませんが、目安として眺めてみてください。
- 見積もり関連
- 条件の整理(距離、日程、荷物量)
- 一括見積もりや個別問い合わせなど、使う方法の決定
- 連絡希望時間帯や方法のメモ作成
- 手続き関連
- 電気・ガス・水道の停止と開始の連絡先の確認
- ネット回線の解約と新規契約のスケジュール確認
- 住所変更が必要なもののリストアップ
- 当日準備
- 段ボールや梱包材の確保
- 当日持ち歩くバッグの中身の準備
- 新居で初日に必要なものを一箱にまとめる
これらの中から、「今日はここだけ」と決めて動ければ十分です。
全部を一度にやろうとすると、どうしても心が疲れてしまいます。
よくある質問Q&A 電話と料金と手続きの不安まとめ
ここから先は、多くの人が実際に抱きがちな疑問を、質問と答えの形でまとめていきます。
どこから読んでも構わないので、気になるところから拾ってみてください。
Q. 一括見積もりをしたら電話が鳴り止まないと聞いて不安です。本当にそんなにかかってくるのでしょうか。
A. 電話が集中しやすいのは事実ですが、その背景には「複数社が同時にあなたの情報を受け取る」という仕組みがあります。
ただし、連絡希望時間帯やメール優先の希望を備考欄などで伝えることで、負担をある程度減らすことは可能です。
また、最初からすべての会社に丁寧に対応しようとする必要はありません。
条件や金額を見比べたうえで、「話を聞いてみたい」と感じた会社だけにきちんと向き合うというスタンスでも、大丈夫です。
Q. 見積もり額を知りたいだけで、まだ業者を決めるつもりがありません。それでも申し込んで大丈夫ですか。
A. 多くの場合、最初の見積もりは「相場を知る」ための段階として位置づけられています。
そのため、申し込みの際や連絡が来たときに、「すぐに決めるつもりはなく、まずは金額と条件を知りたいです」と正直に伝えて構いません。
そのうえで、比較した結果、「ここにお願いしたい」と感じたときに、改めて具体的な相談を深めていけば良いのです。
すべてを一度に決めなければならない、というイメージから、少し距離を置いてみてください。
Q. 訪問見積もりで今決めてくれたら安くしますと言われたとき、どのように答えればよいですか。
A. その場で即決を求められると、断りにくいと感じる方は多いです。
しかし、「他の会社とも比較してから決めたいので、一度持ち帰ってもいいですか」と伝えることは、決して失礼ではありません。
もし言いにくいと感じる場合は、「家族とも相談したいので、今日中に決めるのは難しいです」といった形で、自分の事情を素直に話すのも一つの方法です。
即決するかどうかは、あなたの自由であり、相手の都合だけで決める必要はありません。
Q. ネットの概算見積もりと実際の請求額が違うトラブルが怖いです。事前に何を確認しておけば安心でしょうか。
A. 概算と実際の金額が変わりやすいのは、荷物の量や建物の条件に差があるときです。
たとえば、エレベーターの有無や階数、トラックを停められる場所、幅の狭い階段などは、作業の手間に直結します。
オンラインで見積もりを依頼するときには、これらの情報をできるだけ詳しく伝えるよう意識してみてください。
また、「追加料金が発生する場合の条件」について事前に確認しておくと、当日の予想外の負担を防ぎやすくなります。
Q. 仕事の都合で日中は電話に出られません。それでもスムーズに見積もりを取る方法はありますか。
A. 平日の日中に電話に出られない人は、とても多いです。
その場合は、申し込みフォームや備考欄に「平日は十八時以降に連絡を希望します」「まずはメールで概要を送ってもらえると助かります」といった希望を書いておきましょう。
すべてが希望通りになるとは限りませんが、何も伝えないよりは確実に楽になります。
また、メールやチャットでのやり取りを積極的に取り入れているサービスを選ぶことも、一つの工夫です。
Q. 見積もり以外の準備や手続きが多すぎて、どこから手をつければよいか分かりません。
A. こうした状態は、とても自然な反応です。
一度にすべてを終わらせようとするのではなく、「直近七十二時間でやること」と「一週間単位で整えていくこと」に分けて考えてみてください。
この記事で紹介したチェックリストを使いながら、「今日は退去連絡だけ」「今日はネット回線の確認だけ」と小さな単位で進めていくだけでも、気づいたときにはかなり前に進んでいるはずです。
まとめと今日一つだけ進める次の一手
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
情報とは、秩序の媒体であると、わたしは考えています。
引越し見積もりもまた、あなたの新生活を支えるための秩序の一つです。
最後に、この記事で整理してきた内容を、もう一度静かに振り返っておきましょう。
- 引越し見積もりの不安は、感情だけでなく、「全体像が見えないこと」からも生まれている
- 見積もりで決めるべきことは、日程、距離、荷物量、サービス範囲、会社の五つに整理できる
- 一括見積もりで電話が増える背景には仕組みの理由があり、連絡時間帯や方法を工夫することで負担を軽くできる
- 電話が怖いときは、自分の生活と気持ちに合った見積もりの取り方を選ぶことが、何より大切な軸になる
- 新生活の準備は、七十二時間という小さな単位で区切ることで、「何からやるか分からない」状態から抜けやすくなる
ここまでの話を、実際の行動に落としていくために、最後に「選ぶ基準」を箇条書きでまとめておきます。
迷ったときには、ここに戻ってきてください。
- 電話の負担をどれくらい減らしたいか
- 相場をどれくらい早く知りたいか
- 比較にどれくらい時間をかけられるか
- どこまで自分でやり、どこから業者に任せたいか
- 新生活シーズンの中で、日程をどこまで動かせるか
この五つの軸に、自分なりの答えを少しずつ書き込んでいく。
それだけで、引越し見積もりは「怖いもの」から、「自分の暮らしを整えるための選択」に変わっていきます。
もし今、「まだ何も決まっていない」と感じていたとしても、
この記事をここまで読んだ時点で、あなたはもうスタートラインを越えています。
今日のところは、次のどれか一つだけで十分です。
- 引越しの候補日を紙やスマホに書き出してみる
- 荷物の大物だけリストにしてみる
- 連絡の希望時間帯を、自分の中で言葉にしてみる
- 一括見積もりサービスのページを開くだけ開いて、どんな項目があるのか眺めてみる
どれを選んでもかまいません。
大事なのは、「何もしていない自分」を責めるのではなく、「一つ進められた自分」を静かに認めてあげることです。
判断が楽になる形まで整えて、今回はここで閉じましょう。
新生活が、あなたにとって少しでも穏やかで、安心の多い時間になりますように。
次の一歩に迷ったら 引越し侍で相場だけ先に確認しておく
ここまで読んで、「結局どう動き出せばいいのか」と手が止まっているなら、今できる一歩はとても小さくてかまいません。
引越し業者を決めるのではなく、まずは自分の条件でどのくらいの金額帯になりそうかを知っておくことだけでも、頭の重さはかなり変わります。
引越し侍は、あなたが一度条件を入力するだけで、複数の引越し会社から見積もりやプランを受け取れるサービスです。
新生活シーズンのように情報が一気に増えやすい時期だからこそ、一度地図を広げる感覚で使うと、本命を選ぶ前の整理に役立ってくれます。
わたしからのおすすめの使い方は、次の三つです。
- この記事を読みながら整理した条件を、メモを見つつそのまま入力してみる
- 備考欄などがあれば、平日の何時ごろなら連絡を取りやすいかを一言添えておく
- 届いた見積もりの中から、落ち着いて話を聞いてみたい会社を二〜三社だけ選ぶ
すぐに決めなくて大丈夫です。
引越し侍は、「今すぐ申し込むため」だけではなく、「自分に合いそうな選択肢と相場をざっくり掴むため」にも使えます。
ここまで読んでくれたあなたなら、引越し侍のページを一度ひらいて、今日の自分の条件を入力してみるところまでは、きっと進めます。
それだけでも、引越し見積もりはぐっと現実的な話になり、不安よりも「ここからどう整えていくか」という感覚の方が少しだけ強くなっていくはずです。





